トルマリンとは
トルマリンは10月の誕生石として昔から珍重されてきた天然鉱石であり、高級なものは宝石として扱われるものもあります。
その色は、白や黒、ピンクなど様々なものがあり、ブラジルや中国、イスラエルなどの鉱山で主に産出されています。
トルマリンは日本でも採掘できるところがありますが、その産出量がわずかであるために、外国のものよりも高額になる場合がほとんどです。
このトルマリンは、その外観の美しさはさることながら、電気を発する不思議な鉱石として、すでに18世紀の初め頃から広く知られていたわけなのです。そのため、トルマリンはスウェーデンの学者カール・リンネによって「electric stone」と命名され、和名では電気石と呼ばれています。
19世紀になると、キュリー兄弟やリーケらの学者によって、トルマリンが電気を発生する仕組みが解明されることになります。そして、20世紀の終わりになると、トルマリンは人間の健康にとって良い効果をもたらす作用があることが分かってきたのです。
トルマリンにこういった効果があるのは、トルマリンの電気的な特性やトルマリンに含まれている元素によるものと考えられていますが、確実な科学的根拠というものはいまだに説明できていません。
しかしながら、現在ではそういった科学的根拠の解明を待たずして、トルマリンを利用した様々な健康グッズが製造・販売されているのです。